心理的安全性について考える

『心理的安全性』とは。
誰に何を言ってもどのような指摘をしても
拒絶されたりせず罰せられる心配もない状態や環境のこと。
主に職場での環境についてらしい。

職場には固定概念に縛られた社長や気難しい上司など
積極的に話すと色々と面倒そうなシチュエーションが多々ある。
どんな会社でも同じようなものだと思う。
自分のことで言えば、特定の人に対して
自分の考えを自由に発言するのはやめておこう
と調整しながら仕事をしている、と思う。

心理的安全性という概念について間違ってはいけないのは
どのような発言をしても罰せられないという
«決め事»が設けられているわけではない、ということ。

誰にどのような内容の発言をしても罰せられない
«雰囲気»のことだからだ。

立場や年齢に関係なく自由に色々な考えを意見できる環境。
それはどんな業種においても生産性を向上させることにつながる。

一人ひとりから生まれるアイデアや意見は多種多様であり
心理的安全性が確保されている組織では議論が深まりやすくなる。
今の職場でもトップの意識がもっと高ければいいのにと思う。
社長業を長年続けているわけなので
ただ頭が悪いわけではないのは理解している。

だけれども、人として致命的にかけている部分が何ピースかあって
そのせいで彼のことは信頼できないし、尊敬することも難しい。

日本人は控えめで思いやりがあって…特に『空気を読む』能力が
高いかのように思えるけど最近色々思うことがあって。

空気を読んでうまく立ち回れている人をじっくり観察していると
たいていコミュニケーション能力がとても高くおしゃべりが上手だ。
コミカルなキャラクターの人が多い気がする。

もちろん例外もあると思う。
空気を読む力は従来の声を使ってのコミュニケーションを
十分に習得した人がプラスアルファの要素として使いこなせる
能力なのではないかと思う。
通常のコミュニケーションも満足にとれない人が
空気を読むことをしたとしても
大前提であるコミュニケーションが少なすぎる結果
それは全然空気を読んだコトになっていないのでは?という意見。

心理的安全性について、
職場だけではなく夫婦間やパートナー同士においても
とても大切なのではないかと思う。

当たり前だが、人として信頼していない相手に心を開くことはない。
職場においてももっと近しい関係においてもそれは同じことだと思う。

そして、人は自分と似通った価値観をもった人に心を開きやすい。
合わないな、と思う人と信頼関係を深めていくにはどうすればいいのだろうか。
概念としては理解できるけど、
そもそも信頼できない人しかいない集団においては
心理的安全性を確保すること自体とても難しいのかもしれない。

人と人が心を通わせるのは一朝一夕では難しい。
一度失った信頼を取り戻すこともとても難しい。

昔、付き合っていた人と口論になった時に
相手が黙ってしまって会話の応酬すらままならないことがあった。
今思えば、互いに互いのコトをよく知らないまま
時間だけが過ぎていただけの関係だったから
私は相手を何も信頼していなかったのだろう。
そして同時に相手も同じような感覚だったのだろう。

結果的にその人とは別れることになった。
信頼できない人と話すことは皆無だし
(時が経てば経つほどそうなっていった)
精神的にも何も頼ることができなかった。
今思えばこれも心理的安全性の低い環境であり関係性だったから
色々と意見を言えなかったのではないかと思う。

どこでどう躓いたら関係が築けなくなるか
分岐点はどこだったのか。

後悔しているわけでは決してない。
全く反りが合わない人間同士でも、理論を踏まえたうえで工夫すれば
違う結果(悪い結果だしても)を導くことができたのか?
その部分にとても興味がある。
たぶんどこかで致命的に合わないから綻びが生まれて破綻するのだろうか。
無理やり続けても楽しい関係でもないだろうが。

覆水盆に返らず。
三浦綾子著『氷点』における心の凍る瞬間。

一度一線を越えてしまうと
冷めてしまった気持ちは元のレベルには絶対に戻らない。
絶対に戻らないことを今思い知らされている。

それでも、生きていくうえで人間関係を円滑に築いて
少しでも豊かな人生にしたいという思いがある。
諦めが悪いと思うけど考えるのは自由だ。

«広く浅く»より«狭く深く≫を好む自分は
まだ一つも安心できる場所を手に入れることができていない。
このまま精神的に孤独なまま死んでいくのだろうか。
考えると恐ろしい。

自分に正直に生きることがとても難しいと感じる。
思い通りにできないならせめて可もなく不可もなくの状況に持っていきたい。
今の生活環境は心がカラカラだ。

人間なんて本来はシンプルに生きられるはず。
なのに一方でとてもカオスだ。
表裏一体で自分で自分のことが怖くなる。

今の私に必要なのはやはり
『心理的安全性』の確保された環境である。

こまくは私の精神安定剤!!

  



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